「稲城・府中墓苑組合」により整備が進められてきた「公営 稲城・府中メモリアルパーク」が、2015年(平成27年)9月1日に完成した。
稲城・府中墓苑組合は、東京都府中市及び稲城市が共同の墓苑を開設・管理運営するために、2014年共同して設立した組合。
「公営 稲城・府中メモリアルパーク」は、京王相模原線稲城駅から程近い南山の中腹に開設され、豊かな自然に囲まれた公園墓地。

墓苑内には、個別に埋葬ができる芝生墓地、普通墓地と、合葬式となる合葬式墓地、樹林式墓地の4つの形態の墓地に加え、葬儀・法要を執り行えるほか更衣室・休憩所・売店も備えた南山ホール、166台分の駐車場が併設された。なお、駐車場は平成27年10月1日から1時間以上の利用で有料となる。

ロケーションは、京王相模原線の南側で、近年住宅などの開発が進み小学校も新たに開設された南山に位置する。
最寄の京王相模原線稲城駅からは上り坂を徒歩で約20分、JR南武線稲城長沼駅からはタクシーで約10分を要し、現在のところ両駅からバス等の公共交通機関はない。
駅からはやや遠いものの、稲城市街から近く、稲城市民にとっては便利な場所であろう一方、府中市からは公共交通機関で来るにはやや不便を強いられる。
今後の路線バス等の整備が望まれるところである。
また、開設と同時に、利用者の募集を開始した。
申込資格としては、一定期間以上継続して稲城市内又は府中市内に居住していることが条件になる。
費用は、
芝生墓地:永代使用料125万円・年間管理料15,120円
一般墓地:永代使用料130万円・年間管理料 9,720円
合葬式墓地:1体178,200円・2体356,400円(管理料込)
樹林式墓地:1体214,000円・2体428,000円(管理料込)
となっている。
都立霊園と比較するとやや高いものの、都内民間霊園と比較すれば安く、高倍率の抽選となる可能性は高いと思われる。
利用申込期間は、2015年9月25日(金)までで、郵送による受付のみ。
稲城・府中メモリアルパーク管理事務所、稲城市役所、府中市役所等で配布する「申込みのしおり」が必要となる。